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2013年8月19日月曜日

《KORG M01D入門》入力編



《KORG M01D入門》
            
この記事ではNintendo3DS用ソフト「KORG M01D」の初心者向けの簡単な解説をします。
ここでは音の入力方法(特に3連符の入力について)について解説しようと思います。
内容は初歩的なものですが、お役に立てたら幸いです。


このソフトは、楽器メーカーKORG(コルグ)が1988年に発売したベストセラーの
シンセサイザー「KORG M1」のサウンドをNintendo 3DSでも楽しめる音楽制作ソフトです。
この名シンセのサウンドを3DSでいつでも堪能できます。


<音符の入力について>


このKORG M01Dでは、音符の入力に五線譜を使用しません。
音符の入力はSYN SEQ(シンセサイザー・シーケンサー)という画面から行います。
一般的に音楽制作ソフトではピアノロール画面と呼ばれている画面です。
画面のマスをダブルクリックするとピアノロール画面に移動します。




画面の左側にピアノの鍵盤が縦に並んでいます。
そして、その横に沢山の縦の線が引いてあり、マスが並んでいます。
左の鍵盤で音の高さを示し、縦の線で音の長さを示しています。
そこに横に伸びているのが音符です。




次にTEMPOとSTEPについて解説します。


<基本の設定>

初期の設定では、曲のテンポは♩=120、STEP16と設定されています。

♩=120は、1分間に4分音符を120回打つ速さを示します。
STEPは、1小節を16分割(16マス)に分ける設定。

この設定になっていることにより、初期設定ではTEMPO120の4/4拍子ということになります。

例えば、4/4拍子の場合、1小節の中には4分音符が4つ入るのでSTEP16を4で割ると
4になりますので、1拍に対し4分音符は4マス分と言う事になります。




(TEMPO120 STEP16の場合)

 全音符=16マス
2分音符=8マス
4分音符=4マス
8分音符=2マス
16分音符=1マス

付点音符の場合は、次のようになります。

付点4分音符=6マス(4分音符+8分音符)
付点8分音符=3マス(8分音符+16分音符)


では、3連符はどう入力したらいいのでしょうか?


3連符を入力するにはそのままの設定では入力することは出来ません。
TEMPOとSTEPの設定を変える必要があります。


例としてTEMPO♩=120の曲で8分音符の3連符を打ち込みたいと思います。

曲中のある1小節内で3連符を入力しなければならない時、そのシーンのTEMPOをSTEPを変えてあげればいいのです。

その方法は、MAINメニューから画面左上の「SET」を選択します。
SETは、ソングセッティング画面でここでシーンごとのTEMPOとSTEPの設定が行えます。




<TEMPO=120の場合で8分音符の3連符を入力する場合>




TEMPOの設定を3倍の360に、STEPの設定を48に設定します。
1小節を48分割しますので、48÷4=12
1拍に対し4分音符は、12マス分ということになります。




 全音符=48マス
2分音符=24マス
4分音符=12マス
8分音符= 6マス
16分音符= 3マス

なので8分音符の3連符は、4分音符(12マス)を3分割します。
12マス÷3=4マス

よって8分音符の3連符は、1拍に4マスが3個入ります。




こうすることで設定がTEMPO=120  STEP16の設定の小節で3連符を入力したのと同等になります。
計算することでもっと細かい音符も入力できるようになります。



しかし、このM01DはTEMPO=360までしか設定できないので、この方法ですとTEMPO=120以上の速さの曲で3連符を打てなくなってしまいます。


ですので、その場合にはこの方法で入力して下さい。


◎例としてTEMPO=200の曲で3連符を入力するとしましょう。




まず先ほどの現在のTEMPO×3倍に設定して入力する方法と同じく任意のTEMPOを3倍にして下さい。
この例の場合はTEMPO=200なので、200×3=600になります。
しかし、TEMPO=360が設定の限界なので600は設定出来ません。

なので別な方法を試みます。
TEMPO=600を半分にし、TEMPO=300に設定します。
そして、STEP24に設定します。

24÷4=6マス

なので1拍に対して4分音符は6マス分になります。



4分音符=6マス
8分音符=3マス

8分音符の3連符は、4分音符(6マス)÷3=2マスなので
1拍に2マス×3となります。



でも、この設定は16分音符を打つ事が出来ません。

16分音符は、8分音符の半分の音価。
8分音符(3マス)÷2=1.5マス分になってしまうので、この設定では入力出来ません。

この設定で1つの小節の中に8分音符の3連符と16分音符が共存する場合、16分音符を入力する事が出来なくなってしまいます。


しかし、少し面倒ではありますが入力する方法があります。


それを例をあげて説明します。


この譜面のように1つの小節に8分音符の3連符と16分音符が共存する場合は、先ほどの設定そのままでは16分音符を入力できません。


ですのでそれぞれの別のシーンを使って対応します。


この譜面では、最初の1拍目だけが8分音符の3連符になっています。これがこの小節の1拍目の3連符の部分になります。この設定で8分音符の3連符を入力するには1拍に2マス×3でしたので、TEMPOはそのままにしSTEPを6(2マス×3)に設定します。




そして、残りの音符を次のシーンにTEMPO=200 STEP12と設定し、入力。
小節の1拍分(4マス分)を引くのでSTEP12となります。
これでシーンは分かれますが、1つの小節をちゃんと表現できるようになります。

↓先ほどの譜例の実際のサウンド

この一部の3連符の箇所だけを他のシーンに入力する方法は、普通のテンポの曲でも3連符の部分を計算すれば使えます。

32分音符など細かい音符・他の連譜に関してもTEMPOとSTEP数を計算すれば入力できます。



自己流なのでもっと効率が良い方法があるかもしれません。


私の拙い文章能力で少々説明が分かりづらい部分もあったとおもいますが、
最後までお付き合い頂きありがとうございました。




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